白菜の野菜としての特徴

 

白菜は大根、キャベツについで生産が多い野菜です。作型(栽培時期による種類)は、春どり(ハウス)、夏どり(露地)、秋冬どり(露地)の3タイプがあり、秋冬どりが生産の約7割を占めます。

 

白菜にはビタミンCが豊富に含まれ、浅漬けがもっとも効率よくビタミンを摂取する食べ方。またキムチ漬けは薬味の唐辛子やニラ、ニンニクなどの栄養素も加わり、機能性食品としての価値を高めています。味が淡泊であるため炒めものから鍋物まで幅広く利用でき、安価なダイエット食品としても注目されているんですよ。

 

品種動向としては黄芯系品種の育種と普及が目ざましく、農家だけではなく一般の園芸愛好家の間にも広まっています。この品種はカット面が鮮やかでカロチンも豊富。黄芯系品種の栽培上の問題点は、夏どりでは中肋部に“べと病”がでやすいこと、越冬ものでは低温障害による中肋部の褐変(褐色になること)を起こしやすいことなどです。

 

「はるさかり」、「郷風」、「大福」、「春一番」、「優貴」、「無双」などが代表的な品種ですが、それぞれ播種期(種を播く時期)などがちがうので、園芸ショップで必ず確認してください。白菜では作型に応じた品種の選定が非常に重要になります。