おいしく安全に作るためのポイント

 

“干ばつに不作なし”といわれるくらい、白菜は乾燥に強い野菜です。逆に台風や長雨で地面の水分が多くなると、根腐れを起こして病気が多発し、薬剤防除の回数も多くなることに。

 

そこで、排水条件のいい環境をつくって周辺の排水対策を講じることが白菜を健全に生育させるキーになるのです。また根張りをよくするために、土にはたっぷり完熟堆肥をつかってください。

 

有機質の多い土で栽培した白菜は甘みが強く、日持ちもよくなるのです。安全な白菜をつくるためには薬剤の使用を極力減らしたいもの。そのためにも排水がよく、有機質が豊富な地面で栽培し、病気にかかりにくい丈夫で健康な白菜に育てる必要があります。

 

農家などでは、各月か数ヶ月ごとに公的機関から公表される病害虫発生予測をきちんと把握して適宜防除を行っています。本気で野菜づくりにとりくむ覚悟なら、こうした情報も参考にしてください。

 

白菜の育苗は農家の場合ビニールハウス内で行われますが、一般の家庭ではビニールハウスなんてむり。代わりに園芸用の竿をつかって、風に煽られないようなテント状の覆いを作ります。風通しがわるいと苗がよく育たないので、風の通り口を確保してくださいね。